記事: ココンの箱に隠された秘密とは?セッテピエゲ編

ココンの箱に隠された秘密とは?セッテピエゲ編
提供する全てがココン製品の一部
ココン製品は、ネクタイなどの製品自体はもちろん、サイトの情報や梱包する資材など、みなさまにご提供する全てがサービスであり、その全てにおいて高い品質を目指して作られています。
その中でも、今回ご紹介するのは、セッテピエゲモデルに使用される箱。
ただの箱と言ってしまえば、ただの箱なのですが、これにもココンらしいこだわりが詰まっているんです。
まずは、シンプルな見た目

COCONの白い箱は、あえて装飾を排した、極めてミニマルな佇まいをしています。
主役はあくまで中に眠るネクタイであり、私たち自身ではありません。だからこそ箱は、声高に語らず、静かにそこに存在する“余白”を大切にしました。
白という色は、すべてを受け入れ、すべてを引き立てる器のようなもの。
お客様が箱を開ける瞬間、そこにはブランドの主張よりも、贈り手の想い、受け取る方の時間、そのすべてがすっと馴染む余白が広がります。
COCONが目指したのは、自己主張をするパッケージではなく、
大切な方への気持ちをそっと支える黒子のような存在。
その控えめな白さが、ネクタイそのものの美しさを際立たせ、
そして始まる“ひとつの結び”を静かに見守ります。
静かに浮かび上がる “白の存在感”

COCONの箱に施しているのは、白地に白の特殊加工であしらった極めて控えめなロゴ。
色で主張するのではなく、光の角度によってそっと浮かび上がる陰影だけで存在を示す、この“白のロゴ”こそ、私たちが大切にする黒子的美学の象徴です。

さらに、サイドに小さく設けた“くりぬき”。
その奥には COCON を象徴するアイコンが静かに佇み、箱を手に取った瞬間にだけ出会える、小さな発見として潜ませています。
決して主役を奪わず、しかし確かに存在するこの仕掛けは、ネクタイとお客様の時間が紡がれていくように、そっと関係を深めていくためのものです。
白の上に白で重ねたロゴと、控えめなくりぬき。
どちらも“語りすぎない美しさ”を形にした、COCONらしい演出です。
ネクタイを美しく守る、見えない工夫

COCONの箱には、ただネクタイを収めるためだけではない、いくつもの“黒子的な工夫”が潜んでいます。
まず、内部には専用の台紙を敷き、ネクタイの芯地や立体的なフォルムが崩れないよう丁寧に支えています。また、箱と台紙に高さを設けることで、ネクタイに過度な圧力が掛かることを抑制しています。さらに、台紙の断面が製品に触れることのないよう、触れる面は台紙の曲面になるように設計されています。
お客様の手元に届くまで、美しい結びの形が損なわれないように
そんな想いから生まれた、静かな支えです。

さらに、ネクタイの表面をふんわりと守るのが、アーチ状のカバー紙。
生地に直接触れることなく、柔らかな空間をつくり、摩擦や圧力から大切なシルクをそっと守ります。
開ける瞬間に感じる“品のある緊張感”も、このアーチ紙がつくり出すもののひとつ。
目立つことはないけれど、確かに役目を果たしている。
それらはまさに、COCONが大切にする“黒子の美学”そのものです。




