記事: 「逆折りセッテピエゲ」とは?ココンが唯一無二のセッテピエゲと言われる理由

「逆折りセッテピエゲ」とは?ココンが唯一無二のセッテピエゲと言われる理由
セッテピエゲのネクタイは、一般的に芯地を用いず仕立てられます。
生地そのものを幾重にも折り重ねることで、芯地の役割を担わせ、ネクタイとして成立させる手の込んだ製法です。

それにより生まれるのは、
ふっくらとしたノット、アレンジ自在なディンプル、自然なドレープ、そしてわずかな歪みやシワ。
決してマシンメイドでは出すことのできない、
均一ではない美しさこそが、この製法の魅力です。
一方で、多重に折り重なる構造ゆえ、
内側の折り目が“アタリ”として表面に現れることがあります。
線のように浮かび上がるそれは、製品ごとに異なる表情を見せます。
COCONでは、この“アタリ”を欠点とは捉えておりません。
それはセッテピエゲが持つ、本来の個性。
使い込むほどに、質感や表情とともに刻まれていく「時間の痕跡」です。
しかし同時に、
意図しない強いアタリや、使い始める前から現れる表情は、
私たちの目指すものではありません。
そのために、見えない部分へ独自の仕様を採用しています。
COCONが選んだ一つの答えが「逆折り仕立て」です。

上のように、一般的なセッテピエゲは、裏から表へと折りが重なっていきます。
中を見ると、表側に向かって徐々に小さくなる折りが確認できると思います。

対してCOCONは、その構造を反転させ、表側へのアタリを軽減する設計としました。

ただ逆に折るだけでは、美しくはならない。
中央への偏りや厚みのムラを避けるため、折りはネクタイ幅いっぱいに均一に広げる。

何度も仕立て、解体し、最適解を導き出しました。
結果として、アタリの抑制と、全体のバランス。
その両立を実現しています。
もちろん、その代償は小さくありません。
生地の要尺は増え、手縫い三つ巻きの距離も、確実に増えていきます。
それでも、選ぶ。
それがCOCONのおもてなしです。
見えない部分にこそ、思想を宿す。
触れた時にだけ伝わる違いを。
COCONが描く、セッテピエゲの新しいかたち。
ぜひ、その一本で体感してください。
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