
閂(かんぬき)とは?
ココンのネクタイは、裏側2ヵ所に独自仕様の「閂留め(かんぬきどめ)」を採用しています。
大剣裏には、外側から見えない密かな隠し閂を。
小剣裏には、馬蹄型編み閂を一点一点丁寧に手作業で編み込んでおります。
この閂留めは、左右の生地をしっかりと固定する機能的な役割を担っている上、職人の技術と美意識が込められた装飾としての意匠でもあります。
本来「閂」とは、扉を閉ざすために木材や金具を横に通して固定する日本古来の技術。ネクタイにおける「閂留め」は、建具と同様に構造を支える役割を持ち、「バータック」とも呼ばれています。ココンではこの閂を職人が丁寧に一針一針編み込んで閂に仕上げています。
表から見えない部分にこそ、手間と美学を惜しまない。
それが、ココンのものづくりの哲学です。