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Article: 「組み紐ループ」とは?ココンがこの仕様を採用する理由とアイデンティティ

「組み紐ループ」とは?ココンがこの仕様を採用する理由とアイデンティティ
彩る言葉たち

「組み紐ループ」とは?ココンがこの仕様を採用する理由とアイデンティティ

COCONは、ただソリッドなネクタイを作りたいわけではありません。

削ぎ落とす。
余計なものを加えない。
静かで凛とした佇まい。

しかし、それだけを突き詰めていくと、
製品はやがて「無個性」に近づいてしまう。

私たちは、
静けさの中に宿る「象徴」を求めました。

ブランドタグがなくても、
一目で「COCONだ」と分かるディテール。

その答えが、
共ループ(小剣通し)のアップデートでした。


なぜ“組み紐”だったのか

一般的なネクタイは、本体と同じ生地でループを作ります。
それは合理的で、美しく、時代を越え完成された仕様。

しかしCOCONは、そこにもう一段の意味を込めたかった。

ネクタイは「結ぶ」もの。
そして私たちは「紡ぐ結ぶ、ヒトとコト」を掲げています。

ならば、
ループもまた“紐”であるべきではないか。

そうして辿り着いたのが、日本古来の技術である「組み紐」でした。


京都の老舗と、ゼロからの再設計

COCONのリブートにあたり、
最も時間を要したのが、このループの設計です。

京都の老舗組紐店に相談し、
何度も何度も試作を重ねました。

しかし、すぐに壁にぶつかります。

従来の組紐糸は、小物などに使われることが多いため、
染色堅牢度がネクタイ用途に十分ではなく、
汗による移染の可能性があるとわかりました。

美しいだけでは、製品にはならない。

そこで私たちは、
ネクタイ本体を織る機場へ相談。

染色堅牢度の高いネクタイ用の糸を手配し、
その糸で組紐を制作するという、
前例のない工程を選びました。

私たちの想いを感じて下さり、快く引き受けてくださった
職人の皆さまには感謝しかありません。


角八つ組みと吊り四つ組み

素材が決まれば、次は組み方。

組紐には無数の組み方が存在します。
硬さ、表情、光沢、締まり。

何本も試作し、
実際にネクタイへ取り付け、
結び、解き、触れ、確かめる。

その中で選び抜いたのが、

  • 角八つ組み
  • 吊り四つ組み

太さや編みのデザイン、
ネクタイ本体との相性、
程よい張りと柔軟性、
実際の使用感。

そして、最終的に辿り着いた答えは
組紐2本を真結びするという仕様でした。

コストこそ上がってしまいますが、
何よりも最高を目指す私たちにとって、
迷いはありませんでした。
象徴には、意味が必要だったのです。


紡ぐ、束ねる、結ぶ

糸を撚り、束ね、さらに撚る。
それを組み、紐にし、結ぶ。

工程そのものが、
「紡ぐ結ぶ」という思想を体現しています。

この小さなループには、

  • 日本の伝統
  • 技術の再解釈
  • 素材への妥協なき姿勢
  • そして、想い

すべてが込められています。


主役ではない。しかし、象徴。

私たちは黒子です。
主役はあくまで、身につけるお客様。

しかし、
見えない部分にこそ、本質は宿る。

組み紐ループは、
声高に主張するためのものではありません。

ふと気づいた人だけが分かる、
COCONの静かなサイン。

それは、
100年後も愛される存在であるための、
小さく、しかし揺るぎないアイデンティティです。

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